なかなか安定して釣果の出ないタチウオ。
しかも、周りが釣れているのに釣れない私なのです。
何が間違っているのか?
ネットで調べると、なんとタチウオテンヤは、「引っ掛ける釣り」のようです。
(もしや、知らなかったのオイラだけ?)
そう考えると、テンヤの針が大きいこと、下を向いていることなど、理解できます。
そして「引っ掛ける釣り」を意識すると、早速成果がありました。
新戦力
前回ロストしたテンヤの補充の為、いつもの梅田のブンブンでタチウオコーナーを眺めていると、面白いテンヤを見つけました。
猛光 太刀魚テンヤ ダブルフック(YAMASHITA)

今までの私だったら気に留めなかったでしょう。
しかし、テンヤを「引っ掛ける釣り」と考えると、ダブルフックは魅力的です。
早速購入。

ん~、いい感じ。
ヘッドが発光するのも、期待が高まる。
銀龍(メジャークラフト)
それとシンプルなテンヤを3つ。

私が通うポイントは、20gが良さそうです。
本当は捕食がヘタクソなタチウオには、沈下速度の遅い軽めのテンヤが良いと思うのですが、20gくらいないと飛距離がでないのです。
20gを二つ購入。
予めイワシをセットしておいて、時合いが来たときすぐに交換できるように準備。
30gは、風が強いときの予備。
それと、ワイヤー付きでないものを選択。
リーダーにワイヤーを直結して、テンヤのジグヘッドを取り換える作戦。
エサはイワシ
エサはいつもの近所の魚屋のイワシ。
理由は二つ。
とにかく安い。
それと、釣具屋のキビナゴが最近小さいくて、テンヤに付けても目立たないような気がします。

いつものように塩漬け。
今回は、前回よりやや小ぶりで、脂肪も少ないので、24時間の塩漬けで十分身が絞まりました。
生でも良いのですが、塩漬けすることで保存もできるし、テンヤに付けた後の身崩れも少ないので、少々手間にはなりますが、塩漬けをしています。
明石へ出撃
いつもの明石へ出撃。
今日は日曜日。
混んでいるのは覚悟。
前回気付いた「タチウオの釣り方」を早く試したい。


いつもの場所で準備していると、一番人気の場所で青物を狙っていたお兄さんが帰り支度をしています。
チャンス。
お兄さんが帰った後、場所移動。
波止の中央付近ですが、ここでタチウオ狙っている人が良く釣れているんですよね。
水深も深そう。
先発は、銀龍の20g。
準備をして第一投。
今日も背後からの追い風で、テンヤが良く飛びます。
着水後糸ふけを取り、いつでもアワセられるよう臨戦態勢。
カウント8くらいで、ゆっくり竿を上げます。
竿先から伝わる少しの変化も逃さないよう、神経を集中。
そして竿を上げた分だけ、下げながらリールを巻く。
この時もラインのテンションを軽く張りながら、ゆっくりと。
あまりゆっくり過ぎると、知らない間に根掛かりすることがあるので注意。
1時間くらい経ったでしょうか。
タチウオの気配はありません。
少し諦めかけていた時、途中から左隣に入ってきた人にヒット。
ヤル気復活。
テンヤのエサを新しくし、キャスト。
すると着水直後、何かテンヤに触った感触があり、軽くアワセてみますが反応なし。
気のせいかと思い、リフト&フォールを2回ほど続けると、何がグッと重みを感じ、根掛かりか?
何度か根掛かりしていたので、またかと思って一度テンションを弱め様子を見ると、
グググッ
掛かっていたんだ!
そこからアワセ、一旦掛かったと思ったのものの、すぐに反応なくなり、バラしてしまいました。
回収してみると、真ん中からがっつり喰われている。

おそらく、最初のフォールでアタリがあったのは気のせいでなく、テンヤをつついてた。
そして追いかけてきて、フォールでガブっと噛みついた。
そういう事だと思います。
その時、しっかりアワセていれば、もしかしたら掛かっていたかもしれません。
タチウオのアタリって、青物のようなひったくる様な感覚がなく、単に重みが加わるだけのアタリもあるみたいです。
悔しいですが、フォールの時間を取ることで、テンヤのエサの真ん中を噛みつくことが分かり、これは貴重な経験となります。
タチウオが居るのはわかった。
よし、新兵器の出番だ。
猛光 太刀魚テンヤ ダブルフックの登場。
着水後、カウント5くらいで、リフト&フォール開始。
そして3投目くらいだったでしょうか、フォールから竿を上げようとしたその時。
コツン!
微かなアタリ。
迷うことなく鬼アワセ。
するとグッと竿に重量感。
竿がしなり、リールを3回転程巻くと、
グググッ!
しっかり掛かったようです。

下あごのあたりに、しっかり掛かっていました。
さすがダブルフック。
まとめ
タチウオテンヤを見ると、やけに針が大きくて、下向き。
この形状に少々の違和感がありました。
喰わせて釣るなら、もう少し他の形状が良いのではないかと。
しかし、下から餌に喰いついたところを引っ掛ける道具と考えると、理にかなった形状だと感じます。
もちろん針までしっかり咥えこむこともありますが、引っ掛ける道具と考えると攻め方が明確になってきます。
釣りというのは、イメージが大切だと思います。
見えない海中で、何が起こっているか。
作戦をたて、竿の穂先からの情報で、海中をイメージする。
私が感じた波止タチウオの基本的な釣り方をまとめてみました。
もちろん活性や、その時の状況により異なりますが、基本はこれで良いと思います。
1.ラインのテンションは張り、些細なアタリも逃さない。
特に最初のフォールは大事にしたい。最も遠くに飛ばしているので、一番タチウオと遭遇する可能性が高い。
2.ただ巻きよりも、リフト&フォールで誘い、フォールでエサの中央を喰わせる意識。
イメージの世界の話ですが、ただ巻きだと尾にかじりつくだけになりがちでないか?追いかけてきたタチウオは、フォールさせることでエサの中央に噛みつきやすくなるのではないか?
3.些細なアタリは、即アワセ?
私は、即アワセするべきだと思います。待っていて、それで終わるよりも、タチウオはテンヤのどこかを突いているので、アワセてみる。フォールであれば、エサの真ん中を突いているというイメージ。引っ掛けるチャンス。
4.エサに執念深い。アワセ損ねても、奴らはまだエサを追いかけている。
アワセて、仮に掛からなかったとしても、そこからゆっくり巻いたりフォールさせることで、再び喰いつくチャンスあり。
参考にしていただければと思います。
何分、今年初めてタチウオを釣ることができ、まだ3匹しか釣った実績がないので、明らかな認識の誤りがあれば、訂正していきたいと思います。
小さいタチウオはから揚げが美味しい
掛かった時の感触は、もっと大きく感じたのですが、釣り上げてみると小さくて、指2本。

近所の寿司屋の大将が言うには、
「小さいタチウオはから揚げが美味い」
「特に尻尾は、骨までカリカリ食べれる」
今回もから揚げにしてみました。

タチウオの尻尾が美味いというが、尻尾ってどこまで?
一番細いとこは、捨ててしまった。
骨が美味しいというが、タチウオの骨は太い。
ここからさらに、胴体の部分は三枚におろしてみました。
そしてタレに付けます。
■タレの作り方
・醤油 大さじ1
・酒 大さじ1
・すりおろししょうが 適量

簡単です。
20分程漬けた後、キッチンペーパーで軽くふき取り、片栗粉か薄力粉に薄くつけ油で揚げます。
出来上がりはこれ。

太めの骨は少し硬かった。
でも、身は柔らかくて美味しかったです。
2年越しでようやく釣れたタチウオ。
食べても美味しく、引き味も良い。
11月の最終週にこれを書いてますが、夜はめっきり寒くなってきました。
この後、一度タチウオ釣りに行きましたが、この日は誰も釣れていませんでした。
タチウオの回遊も少なくなってきたようなので、今年のタチウオはこれで終わり。
次は何狙おうか?
