出撃するまでの葛藤
10月13日、体育の日。
時刻は15時30分。
さあ、どうする?
何を迷っている?
明石ではタチウオが首を長くして待っているはず。
私に釣られるのを。
しかし、明日は月曜日。
仕事がある。
こう見えて、まじめに仕事をやっている私。
案外忙しい。
明日は鹿児島出張。
もう今週は、週末まで大阪に戻らない。
タチウオは夜釣り。
帰宅してから、釣れたタチウオの処理は、ちときつい。
普段は夜9時に寝る私。
しかし、いつも釣れてはいないじゃないか?
・・・・・。
よし、もし釣れたらリリースしてこよう。
クーラーBOXがないと、移動も便利。
釣行後の後片付けも楽。
そして、帰りは釣り場出発を21時としよう。
よし、出撃だ!
待ってろ、タチウオ!!
明石 魚の棚
自宅を出て明石駅まで電車で約40分。
そこから歩いて約30分。
この歩きが少し辛い。
しかし、今日はクーラーBOXがないので、少し楽。
明石 魚の棚商店街を横に見ながら目的地へ。

この通りは、魅力的な通りだ。
明石鯛、明石ダコなどの鮮魚店、「明石焼」の店、そして雰囲気の良い飲み屋。
いつ来ても賑わっていて、楽しい商店街だ。
特に本場の明石焼が美味い。
地元では、「玉子焼」と呼んでいるので、看板ものれんも、「玉子焼」となっている店もある。
帰りに一杯やって行きたいとこだが、
「タチウオが釣れたらにしよう」と自己規制をかけている。
だからここしばらくは、明石焼も食べれていない。
しかし、なんだか今日は釣れそうな気がする。
クーラーBOXを持って来ていない時って、結構釣れたりするのだ。
初めて釣れたタチウオ
軽めのテンヤでキャスト開始
到着したのは、日没直後。
人気エリアなので、場所取りを心配していたが、人が少ない。
明日が平日だからだろうか?
以前、地元の人に聞いたら、タチウオが釣れるのは夜遅く、23時を過ぎてから釣れだすと言っていた。
しかし、そんなに遅くまではいられない。
特に今日のタイムリミットは、21時。
早く支度をしなくては。
竿を出し、リールを取り付け、テンヤを取り付ける。
ケミホタルは、パワー太刀魚75。
テンヤの15cmくらい上に装着。
先日、隣で釣っていた人の仕掛けを見たら、テンヤのすぐ上に付けて釣れていた。
釣れている人のマネは、すぐにした方が良い。
潮の流れはどうだろうか?
明石海峡は潮の流れが速い。
流れ出すと、軽いテンヤだと流されてしまう。
餌はキビナゴ。
塩漬けして冷凍した、いつものやつ。
第一投目、風が後ろから吹いているので、軽いテンヤでもよく飛ぶ。
着底後、ゆっくりとリトリーブ。
イメージとしては、中層を維持しながらゆっくりと泳ぐ感じ。
30~40回巻いたろころで、すばやく回収。
手前に根がある。
投げたテンヤは、まっすぐ回収できた。
潮の流れた止まっているようだ。
回収は楽だが、潮止まりは釣れないだろう。
それでもキャストを続ける。
はやりアタリがない。
しまらくして、テンヤが流されるようになってきた。
重めのテンヤへ変更
ここは潮が流れ出すと早い。
隣の人にも迷惑がかかるので、重たいテンヤに交換。
テンヤ自体も少し大きくなるので、キビナゴを2匹付けてみた。
今回のキビナゴ、小さいうえに、塩漬けしたらさらに小さくなってしまった。
少しもったいないが、2匹付けしてみた。
何投かキャストを続けていると、根掛かり。
ゆっくり巻くと、テンヤが重たくなった分、沈んで根に引っ掛かってしまうようだ。
リトリーブを少し早くしてみた。
早く巻くとタチウオが乗らないのではと思いつつキャスト。
着底前にリトリーブ開始。
中層を維持できるようやや早巻。
数回巻いたところで、
ググ
先ほど根掛かりした時と同じ感触。
また根掛かりかと思った次の瞬間、
グググッ!
確かな生命感
何かきた!
ドラグが緩めだったので、テンションを張りながらドラグを調整し、引き寄せる。
近くまで来て、暴れだす。
暗いこともあり、まだ正体はわからず。
タチウオを釣り上げたことがないので、これがタチウオの感覚なのかどうかわからない。
走りはしないが、重量感はある。
タチウオ釣れた
近くまで寄せ、ごぼう抜き。
キラリと光る、長い魚体。
タチウオだ!
2年越しのタチウオ。

結構大きいのでは?
指4本?
リリースしようと思ったが、写真を撮ったっり、慣れない扱いで時間がかかり、魚も弱ってきていたので、締めて持ち帰ることにした。
クーラーBOXはないが、キビナゴを入れてきた保冷バックがある。
コンビニで氷を買えば何とかなるだろう。
針掛かりしていたのは、ブレード付のアシストフック。
タチウオの口元に掛かっていた。
想像だが、キラキラ光るブレードに反応して食いついたのではないだろうか?
キビナゴが喰われた形跡はない。

時合いかもしれない。
もう一匹とも思ったが、クーラーBOXを持ってきていない。
保冷バックにいれたタチウオも心配。
早くコンビニに寄り、氷を入れたい。
20時少し前、これで終了することにした。

魚の棚で祝杯をあげるのは、また今度にしよう。
タチウオの塩焼き
捌いてみたら・・・
コンビニで購入した氷が効いており、タチウオの身は冷えている。
いい感じ。
釣り道具の跡片付けや、夕飯は後回し。
まずは、こいつを捌いて冷凍保存しておこう。
焼いて食べるのは、出張から帰ってから。

長さは70mくらいか?
指は3本分。
思ったより小さかった。
捌いてみると、続々と小魚が出てきた。
ベイトはコノシロ?
胃の入り口に固まっていたので、ベイトを捕食した直後のようだ。
ベイト7匹の内、5匹は尾から食べられている。

タチウオを捌くのは初めてなので、YouTubeで確認してみる。
それほど難しい魚ではないようだ。
背びれから切り込みを入れ、背びれ骨を取るのが特徴だ。
構造はシンプルで、鱗がないのがいい。
4当分程に切り分け、冷凍庫へ。
塩焼きは、今週末。
出張から帰ったら焼いてみよう。
タチウオの塩焼き美味い

指3本では、少し小さい。
でも、白身がフワフワで、美味しい魚だ。
2年越しのタチウオ。
途中から意地になって追いかけていた。
波止からタチウオ釣るのは夜。
餌を購入し、釣りに行っても回ってこなければ釣れない。
こんな効率の悪い魚、1匹釣ったらやめようと思っていた。
しかし、身が美味い。
そして引き味も悪くない。
まだ10月。
もう少し続けてみようかな。